掛川茶の新茶

掛川★増田たかひろ★

2012年05月03日 10:36

八十八夜の一昨日と昨日、

市内の茶工場を少しでしたが新茶のご挨拶に伺いました。

今年のお茶は、生産者の皆様の技術と努力、そして天候にも恵まれ、

近年にない素晴らしいお茶が出来ているとの声を多く聞きます。

しかし、残念ながら肝心の相場の方は、

それに見合った高値で取引されているとは決して言えないようです。

中には昨年のスタート時より1000円安で始まり、

この数日間で一気に下がってしまっているところもあります。

品薄の茶商さんが多いと言われる中、

静岡より早く新茶が始まる鹿児島など九州産がかなり買われたようで、

掛川茶などになかなか高値がつかないのだという様子を伺いました。

残念ながら、茶業界のガリバーである島田のハラダ製茶社長さんの

上級高級茶の高値推移は難しいとの新聞報道は、

現在の市場状況を物語っているのかもしれません。

美味しいお茶を安く提供されることは消費者には歓迎すべき事だと思いますが、

その分生産者の収入は減少しますので、

今年も、早くもお茶の生産を止めようと考えている方々のお話を多く聞きました。

お茶の振興策は数多あると思います。

消費拡大宣伝、安心安全のアピールは勿論のこと、

生産、商工、仲介業者それぞれの要望もあります。

政治や行政に何ができるのか、何がベストの支援策なのか、

明快な答えを見つけられないでいます。

生産効率を高める乗用茶刈機用の平坦な基盤整備や、

複雑化した茶園の所有権の整理も有効だとは思います。

もう少し現場を回って、実情を勉強しなければと思っています。


そんな中、若者のお茶離れも言われていますが、

吉岡さんのイメージソングや茶神ハチジュウハチヤーの応援は、

茶業界にとって、とてもありがたいことだと思います。

給食でのお茶の常用なども考えてみてはとの意見もあります。

先ずは私たち掛川市民から、進んで掛川のお茶を飲むようにしたいものです。