防災の日
昨日、9月1日は防災の日です。
市内では、各地の自主防で訓練が行われました。
今日は県主催の訓練が磐田や静岡空港などで行われる予定です。
その前日、
参議院議員の片山さつき先生主催の政経セミナーに参加しました。
テーマは「南海トラフ巨大地震対策」です。
今年の3月31日に、
国から南海トラフ巨大地震の津波の想定高等が発表されました。
掛川沿岸では13.7m、御前崎で21m、下田では32m・・・
予想以上の高さに各自治体間では”3.31ショック”とも言われています。
その対策を国でどのようにすべきかをセミナーでディスカッションしたのですが、
パネラーの一人、
高知県黒潮町の大西勝也町長のお話には感銘を受けました。
3.31データでは、
黒潮町に押し寄せる津波は何と34.4mと想定されました。
高知県全体も水に浸かってしまうというデータです。
黒潮町ではこの発表後、防災対策を根本的に見直し、
その対策費も、町全体予算80億円の1/4に当たる20億円を計上、
町民のいのちを守る津波対策をわずか40日で打ち出しました。
通常、34.4mと聞いたら、どれだけの防波壁が必要になるのか、
どれだけ高い避難タワーが必要になるのか、
途方に暮れてしまうのかもしれませんが、
黒潮町の考え出した策は、地下へ避難シェルターを建設する計画です。
地下室に避難所を作り、はしごや階段ではなく、
飛行機の緊急避難でも使われるエア方式の滑り台で避難する方式です。
これなら、どれだけ高い津波が来ても被害を食い止められます。
誰が最後にハッチを占めるかなどの課題もありますし、
事業費もかなり膨大にもなるそうなのですが、
42才の大西町長は
「1人の犠牲者も出さない!」覚悟でやりぬく事を明言しました。
今まで色々な地震防災対策の会議などに出ていますが、
勿論いのちを守るという理想論はどなたも口にしますが、
通常の予算枠を超えたその具体的な対策を聞いたのは
初めてのような気がしました。
セミナーではこの他、参加した自民党各国会議員から
「日本強靭化計画」として毎年20兆円×10年間の200兆円計画も伺いました。
もはや地域レベルでも、話し合いや相談ではなく、
実行・実践が求められています。
国と地方が協力して、結果を出して行かなければなりません。
今日は午前中は地元の会合にお邪魔し、
午後から六ヶ所村を視察に行って来ます。