”農”を見直す時
最近、新聞紙上などで、
”農業再生”という言葉が多くみられるようになってきました。
産業自体の衰退、高齢化、後継者不足、
耕作放棄地の増加などなど、
近年の農業界をめぐる厳しい環境の中、
ようやく国も重い腰を上げ始めていただけるのかと、
個人的には大きな期待を持っています。
国の政権が変わり、
注目は「アベノミクス」ばかりに目が行きがちですが、
国の補正や新年度の予算方針を見ると、
農業に対する予算が大幅に拡充もされています。
県で言うと、
いわゆる農業土木の場合、
年間約80億円が予算なのですが、
補正で100億円、
新年度は基本予算が75億円、
そして追加で約100億円が見込まれています。
経済界も注目する産業で、
静岡銀行さんは今後の成長産業の代表5つの中に農業を入れています。
農業への企業参入も近年5倍になっているとの報道もありました。
しかし、やはり何と言っても肝心なのは、
農家の皆様、特に専業農家の皆さんの
収入アップに繋がらなければいけないと思っています。
農業の価値を見直し、再生することの重要性は、
自然や里山などの崩壊が進む現状を見るたび思いを強くします。
今まで農業生産者に守られてきたこの国の良さは多くあると思います。
その衰退により、多くのものが失われているのだとも思っています。
その多面的機能を見つめなおし、
農業の再生を通じて、
豊かな地域づくりが必要だと思っています。
今日は、下土方での最新農業用水の通水式、
午後には原谷の物産市”西の市”の総会もあります。
色々勉強して行きたいと思っています。