”親守詩”

掛川★増田たかひろ★

2013年02月24日 00:28


県議会2月定例会が木曜日に開会されました。

年度の締めくくり、

新年度の予算案を審議する議会の始まりです。

その翌日、

自民改革会議として記者会見を行い、

知事のマニフェストの検証結果の公表を行いました。

理想像とその言葉、それらと現実との乖離、とでも言うのでしょうか、

結果は及第点に及ばず、というものになりました。

しかし内容がネガティブな話でもありますので、

理詰めの説明や、前向きな提言なども必要になってくると思います。

会派内や議会の中で、さらに議論を尽くす必要があると思っています。


会見の後、焼津市立豊田小学校を視察に訪れました。

議員の有志で設立した「親学推進議連」の活動の一環として、

先進的な教育を進める学校現場の視察で、

中でも、”親守詩”の授業見学が最大のテーマでした。

”親守詩”とは、

子どもが、父親や母親など、

自分を育ててくれている人を思って作る詩です。

子どもが作った上の句に、

親が作った下の句をつなげて一つの詩に仕上げます。

「つらいとき 家に帰れば 笑い声

     ほっとするんだ 家族の笑顔」

という感じに、五七五七七調に作ります。

最近の学校現場では、

俳句や短歌の作成を通じて、

子ども達に日本の文化を学ばせながら、

併せて道徳教育も進めるという取り組みが注目されており、

この”親守詩”も各地で静かなブームとして関心が高まっています。

全国大会も開催されていて、

今年の七月には、静岡県内での開催が決まっています。


当日の六年生の授業では、

阪神淡路大震災での辛い体験を家族が乗り越えていく話を題材に、

”親守詩”を使って表現力を高めていこうという授業だったのですが、

教師の伊藤先生の電子黒板を使いながらの巧みな教え方もあって、

とても勉強になる授業見学でした。


これらはほんの一例で、

今、教育現場では、

大変な時代に育つ子供たちのために、

様々な工夫や取組がなされています。

とかく粗探し的な批判を受けがちな教育現場ですが、

頑張っている先生など、良い例は沢山あります。

そんな良い環境が広がっていくようにすることも、

大切なことだと思っています。