”親守詩”
県議会2月定例会が木曜日に開会されました。
年度の締めくくり、
新年度の予算案を審議する議会の始まりです。
その翌日、
自民改革会議として記者会見を行い、
知事のマニフェストの検証結果の公表を行いました。
理想像とその言葉、それらと現実との乖離、とでも言うのでしょうか、
結果は及第点に及ばず、というものになりました。
しかし内容がネガティブな話でもありますので、
理詰めの説明や、前向きな提言なども必要になってくると思います。
会派内や議会の中で、さらに議論を尽くす必要があると思っています。
会見の後、焼津市立豊田小学校を視察に訪れました。
議員の有志で設立した「親学推進議連」の活動の一環として、
先進的な教育を進める学校現場の視察で、
中でも、”親守詩”の授業見学が最大のテーマでした。
”親守詩”とは、
子どもが、父親や母親など、
自分を育ててくれている人を思って作る詩です。
子どもが作った上の句に、
親が作った下の句をつなげて一つの詩に仕上げます。
「つらいとき 家に帰れば 笑い声
ほっとするんだ 家族の笑顔」
という感じに、五七五七七調に作ります。
最近の学校現場では、
俳句や短歌の作成を通じて、
子ども達に日本の文化を学ばせながら、
併せて道徳教育も進めるという取り組みが注目されており、
この”親守詩”も各地で静かなブームとして関心が高まっています。
全国大会も開催されていて、
今年の七月には、静岡県内での開催が決まっています。
当日の六年生の授業では、
阪神淡路大震災での辛い体験を家族が乗り越えていく話を題材に、
”親守詩”を使って表現力を高めていこうという授業だったのですが、
教師の伊藤先生の電子黒板を使いながらの巧みな教え方もあって、
とても勉強になる授業見学でした。
これらはほんの一例で、
今、教育現場では、
大変な時代に育つ子供たちのために、
様々な工夫や取組がなされています。
とかく粗探し的な批判を受けがちな教育現場ですが、
頑張っている先生など、良い例は沢山あります。
そんな良い環境が広がっていくようにすることも、
大切なことだと思っています。