参院選を終えて

掛川★増田たかひろ★

2013年07月21日 23:52


長く暑かった参院選が終わろうとしています。

自民公明の与党が過半数を獲得し、

衆参の”ねじれ”が解消されます。


昨年暮れの衆議院選挙に始まり、4月の市長市議選、

6月の知事選、そして今回の参院選と、

この7か月余り続いた選挙活動もようやく一区切りです。


結果を受け、高揚感もあってしかるべきなのでしょうが、

個人的には一種複雑な、様々な思いが去来しています。


勿論、

日頃お世話になっている皆様にとてつもないご迷惑を掛けてしまった

知事選以来続いている複雑な思いもあるのかもしれません。

立候補者の政策や資質や言葉の力は関係なく、

その時の”風”によってのみで当落が決してしまう

今の国政選挙の理不尽さに対する冷めた見方もあるのかも知れません。

地方議会の議員にならせていただいて2年余り、

折り返し地点を迎え、改めて

「政治って何だろう」、

「県議って何だろう」と、

議員の理想像を、

自らに問い詰める日々が続いていることとも重なっているのかもしれません。


いずれにせよ、この選挙結果を受け

この国は大きく動き始めることが予想されます。

それはバラ色の事ばかりではなく、

国として国民として、

突き詰められることや決断されてしまう事が増えてくるのだと思っています。

それは同時に、

貧富は勿論のこと、地域間や世代間など、

様々な格差が広がってしまう可能性も秘めているのだとも感じています。

それは、全てがいいことばかりでは立ち行かない、

人口減少が始まった国では止むを得ない事だとの指摘もあります。

今後この国は、

負担の増加とその公平化を担保した上での成長戦略という、

他の先進国や諸外国が体験したこともない

壮大な社会実験を始めるようなものだと思います。

その中で生じるであろう地方の細かな歪みに、

私たち地方の議会と行政は、

抜かりなく対応しなければならないのは当然です。


幸い、この参院選で、

何の財政的な担保や政策的な理詰めの説明もなく、

ただ耳触りのいい、文字通りバラ色の事ばかり喧伝し続けていた政党に

恐らく議席が与えられないであろうという国民の審判に、

最低限の安堵感を抱いたのは私だけではないと信じています。


休会していた県議会は明日から6月定例会の本会議です。

地域を代表する県議会議員として、

自らの職責は目一杯果たしたいと思っています。