福島第一原発初視察

掛川★増田たかひろ★

2013年09月02日 11:47


先週末、県議会の「原発・総合エネルギー対策議員連盟」で

福島を視察に訪れました。

2年前、YEG掛川商工会議所青年部の仲間と訪れて以来、

4回目の福島です。


初日は昨年の1月に帰村宣言が出された川内村へ。



村民約3,000人の4割しか今だ帰村出来えない状況は、

復興への長い道のりがまだ始まったばかりだという

猪狩副村長の言葉が物語っていました。


2日目は福島第一原発へ。

JヴィッレッジにあるWBC(ホールボディカウンター)で

内部被ばく検査後、東電のバスで現地に向かいます。

20Km圏内はいまだ立ち入り制限区域のため、

復興もほとんど進んではいません。

目に入る光景は震災直後から時間が止まってしまった感じがします。


厳重な入域手続きの後、

タイベックという全身つなぎに身を包み、

靴カバーにゴム手袋、半面マスク、ゴーグル、

そして被ばく線量計を装備しての視察です。



水素爆発の爪痕がむき出しの原子炉建屋、

ねじ曲がった巨大な重油タンク、

3号機前は瞬間放射能1.78msvでバスの速度も早まります。

東電3000人、復旧作業者3000人を擁しても、

少しずつしか進まない廃炉への道程は、

汚染水漏れなどの環境への影響を含め、

今尚事故は続いているのだと思いました。


人々の生活や街そのものなど、

震災と原発事故により失われたものは計り知れません。

川内村の皆さんは「復興」ではなく、

新しく街を作り直すようなものだとおっしゃっていました。

立ち入り制限区域内の緑豊かな原風景が、

普段地元で目にする光景と似通っていましたので、

全国の原発立地エリアの人が

改めてこの惨状を見たらどう思うのだろうかと思いました。

事故は勿論、事故後への関心も、

時間とともに風化させてはならないと強く感じました。