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掛川★増田たかひろ★
増田たかひろです。

  

2012年09月27日

原発県民投票条例の行方


県議会9月定例会は、

本会議場で連日代表・一般質問が行われています。

本来は質問が議会の華なのでしょうが、

今議会は

「浜岡原発の再稼働の是非を問う県民投票条例」

が最大の争点と言っても過言ではありません。

昨日も本会議終了後、

条例案申請代表の鈴木望元磐田市長を

自民党会派議員の勉強会にお招きしてお話を伺いました。


この案件の勉強会も数回目ですし、

個人的にもここ数か月はこの事が頭から離れたことはありません。

会派内で最終決定まではかん口令が出されてますので

事細かにご報告はできませんが、

個人的にまだ明確な答えを見つけられるまでには至っておらず、

考え迷う日々が続いています。


現実的な事で言いますと、

・条例の原案は不備がとても多くそのままでは実現の可能性がとても低く
・投票事務をお手伝いしていただければならない各市町の協力が未定で
・議会で修正しないと成案化は困難

と言われています。

細かな事を言えばキリがない位多くの課題を抱えた条例案なのですが、

ここも省いて、今自分の頭の中で考えているのは、

単に条例案の可否だけを判断するのではなく、

原発に関してもっと全県的に議論を深める必要があると思っていますし、

その点では、情報の公開と提供面で

私も含め議会や行政側に反省すべき点がないだろうか、

今まで私たちの豊かな生活を支えてくれた

浜岡の人々の思いをどう汲むべきか、

間接民主制の補完機能としての直接請求の可能性が

時代とともに変化してきているとも思いますし、

やりようによっては

新エネルギー進展の契機にもなるのでは・・・

等々色々な事を考えてしまっています。



採決のギリギリまで、

あらゆる可能性を追求したいと思っています。

  


Posted by 掛川★増田たかひろ★ at 08:51Comments(2)

2012年09月20日

県議会9月定例会 開会


今夜の地区集会は大東の土方。

白熱した議論は先程21:30まで続きました。

土方地区の懸案は何と言っても土方郵便局近辺の歩道設置、

県道袋井小笠線の改良です。

子供たちの通学路ですので、

何とか成就できるよう頑張りたいと思います。


県議会は、昨日9月定例会が開会されました。

地震・津波対策や太陽光発電導入補助金などの

補正予算もありますが、

何と言っても「浜岡原発の再稼働の是非を問う県民投票条例」が

最大の争点になります。

昨日の本会議場では、川勝知事から

条例案の不備や現実論を危惧しながらも”賛成”の意見がありました。

この知事発言には様々な議論がありましたが、

それはそれとして、

18万人もの署名の重さは重大です。


誠に残念ながらこの条例案は、

投票資格年齢や実施時期など不備な点が多すぎて

そのままでの条例化は非現実的と言われています。

仮に修正案が議員から出されても、

当初の内容との違いが発生してしまうため、

署名をされた方へのむごさを感じてしまいます。

この基本的なミスのため、

入り口論や技術論にばかり注目が集まってしまっています。


ですが本来は、もっと濃密に細部に至るまで、

原発に関して改めて考えてみないといけないのだと思います。

安全性、エネルギー需給、経済への影響、

再稼働or停止のいずれも検証しなければならないのは勿論ですし、

浜岡の将来像も考えるべきですし、

そもそも論として、現行の法制度のもとでは

原発の再稼働や停止に対し

県民投票の答えも、

知事や周辺自治体の意見も、

直接的には何ら法的権限もない現実も考えるべきだと思います。

明日も、県庁内で自民党県議団の勉強会があります。

県民投票条例に関して徹底的に研究します。

賛否を決める話ですから、

どの方にも気に入られる結果はないと思っています。

ですが政治の世界ですから、

どこかで決めなければなりません。

個人的にも愚直に考え抜きたいと思っています。



一昨日、横須賀幼稚園の津波対策について、

保護者の皆さんとともに市長さんに要望をさせていただきました。

理想的な話ではなく現実的な内容で、

自分の非力と申し訳なさが募ってしまっていますが、

いつの日か皆さんの希望が叶うように、

働き掛けを続けていきたいと思っています。




  


Posted by 掛川★増田たかひろ★ at 23:19Comments(2)

2012年09月15日

情報不足がもたらすもの


先週の六ヶ所村の視察から戻った4日以降、

2日間だけ県庁に出向いた以外は地元での活動の日々が続いています。

逆川や垂木川(桜木地内)の改修期成同盟会や、

小笠消防の合同演習、掛川青年会議所45周年式典、

敬老会や市民総代会等にお邪魔させていただいた以外は、

ほとんど企業や個人宅の挨拶回りに明け暮れる日々です。


お会いさせていただいた皆さんからは、

総裁選の状況や衆議院選挙の時期、

原発問題や景気の話、教育や外交、

保育園の待機問題や野菜は今どこで買うのが新鮮で安いか!?等々、

実に様々なご質問やご意見を伺います。


同じようにご要望も数多く伺うのですが、

その中に心身障害者扶養共済制度と環境問題、

地震・津波対策についてのご要望がありました。

奇しくも、いずれも県や市に問い合わせて資料や情報を頂き、

それを説明させていただく事によって、

相手の方も一定のご理解をいただけましたが、

詳細は省きますが、

要は”知らなかった”、”聞いたことがなかった”事により、

対象の皆様に無用な不安や心配を与えてしまっていた事の典型です。


14年半の国会議員の秘書の体験や、

昨年からの県議会議員としての活動を通じ、

私が知る限りではありますが、

県や市の職員の方々は、

真面目でしっかりと公的な仕事をしてくれている人が多いと思います。

しかし、残念ながらその仕事やサービスの内容が

ちゃんと市民の皆様にご理解いただけていない現実があると思います。

そのことはイコール、

私たち政治側の情報発信能力の無さもあるのだと思います。


来週から始まる県議会9月定例会の最大の争点である、

原発の再稼働問題は最たるものだと思います。

今現時点で、

完璧な安全の基準や最悪の状況下での人体への影響、

経済へ波及する影響や、

いつどのようなタイミングでいくら電気料が上がるのか、

停止後、再稼働後の社会状況をいかに具現化できるのか、

数字的に、理論的にちゃんと説明するのは

どれも、とても難しいことなのだと思います。


よく行政の方が、「それはホームページに掲載してあります」

という言葉を聞くのですが、

目的の情報に行きつくまでにとても難儀するケースが多々あります。

それを補完するのも議員の務めだとも思います。


地域の現場に出向き、

皆さんの意見を伺い、

情報提供し続けないといけないと思っています。





  


Posted by 掛川★増田たかひろ★ at 00:12Comments(0)

2012年09月05日

横須賀幼稚園 避難訓練


今日、横須賀幼稚園で避難訓練が行われました。

先日、津波を心配される保護者会の皆さんからご相談を受け、

その際日程を伺っていましたので、

園長先生らのご了解も頂き参加させていただきました。

市からも危機管理担当の浦野さん(前消防団長さんです)、

教育委員会の方にも同行していただきました。


13:30、訓練開始です。

子供たちもすぐ机の下に入ります。





揺れは収まり津波が心配されるという想定のもと、

避難訓練の始まりです。

まず先生の指示のもと、上靴のまま園庭に整列です。

いきなり転んで泣き出す子もいましたが、

てきぱきと行動します。





そして先生の号令のもと、

13:33、年長さんから横須賀高校目指して走り出します。

途中、郵便局長さんや近所の皆さんが

「がんばれー!」と声を掛けてくれます。

一緒に走り出して、その速さにびっくりします。





そして何と10分後の13:43、

横須賀高校に到着!わずか10分ほどです。

市の浦野さんも「30分位かかる」と思っていたそうなのですが、

今年3回目という、よく訓練されていると感心させられます。





人数を確認後、保護者の方へ一斉メールが送信され、

お迎えに来たお母さんお父さんらと

手をつなぎながらの帰宅となりました。


参加させていただき、

とてもしっかりと非難が出来たこと、

その速さ、先生方の大変さ、保護者会の役員の方々の協力、

経路の再考や備品の準備、情報発信・共有の改善点等々、

色々な事を学ばせていただいた思いがします。


8/29に国の内閣府から発表された

「南海トラフ巨大地震」の津波浸水被害想定は、

3.31ショックからの大方の予想を下回るものでした。

ですが掛川市内でも、

最大で14m、平均で11mの津波が予想されています。

浸水域はおおよそ150号線より南側で、

この横須賀幼稚園も「0m」、

すなわち津波は到達しないという予想ですが、

あくまで想定であって、

園の先生方や保護者の方の不安は尽きません。

地元の大石市議会議長や内藤市議のご協力も頂き、

今月の18日には、

松井市長と保護者の皆様との面会も予定させていただきました。

子ども達のために、

避難対策や移転も含め、

横須賀幼稚園の実情と、

先生方や保護者の皆さんの想いを、

訴えてきたいと思っています。  


Posted by 掛川★増田たかひろ★ at 23:38Comments(0)

2012年09月03日

六ヶ所村視察


今日、青森県の六ヶ所村を視察してきました。

昨日の午後、

同僚県議の菊川の宮城先生、袋井の渡瀬先生と共に掛川を出発、

5時間半掛けて青森県の三沢市に一泊.。

今朝から六カ所村にある日本原燃㍿を訪問、

一連の視察をさせていただきました。


740haもの広大な敷地(セントレア空港位です)に、

約3兆円もの巨費を投じた原子力関連の施設が立ち並びます。

隣接する山には風力発電の風車も立ち並んでいます。

到着早々、原燃の担当者に随行いただき、

広大な施設を一つ一つ見学させていただきました。


単に六カ所村と言っても、様々な施設があります。

最たるものは使用済み燃料の再処理工場ですが、

この他にも

・ウラン濃縮工場
・低レベル廃棄物埋設センター
・高レベル放射能廃棄物貯蔵センター
・MOX燃料加工工場

があります。

原発の最大の問題点は、

言うまでもなくとても危険だということと、

核のゴミと言われる廃棄物処理をどうするのかと言うことです。

ここ六カ所村は、その放射性廃棄物処理という

国策の帰趨をになっています。

原発を動かせば、

必然的に使用済み核燃料が発生します。

原発1基当たり年間約20トンとも言われます。

この再処理工場では、

ペレットが詰め込まれた使用済みの燃料の集合体を

先ず、細かくせん断し、硝酸で溶かし、

ウランとプルトニウムと高レベル放射性廃棄物に分離します。

ウランとプルトニウムは再使用のためMOX燃料に生まれ変わるのですが、

問題がこの高レベル放射性廃棄物です。

技術的には、これをガラスの溶液と混ぜて

ガラス固化体というステンレス製に筒にしまい込みます。

それを隣接する冷却施設で30〜50年冷やし、

地下300mに埋設する計画です。

勿論最終処分場先はまだ決まっていませんが

計画と着工から約20年、

ようやくその再処理が実用化を迎えようとしています。

原燃の方いわく

『実用化の準備は整ったので、あとは国の検査と承認待ち』

とのことでした。

予定では来月にもとの事ですが、

今の社会情勢や国の判断により

もう少し向こうに行くと思いますが、

少なからず近い内にという事だと思います。

実用化が始まれば、

最大年間で800トンの使用済み燃料を処分する見込みで、

知事や掛川の松井市長も言う、

浜岡の敷地内に乾式の中間貯蔵施設の建設も不要になります。

国がどう考えるか、

破綻しているとも言われるわが国の原子力政策の指針を

どうするのか、そこが肝心です。


視察を通じて、すごいなと感じる面もありましたが、

将来計画など不透明な点も感じました。

半日かけて現場を見たからと言って

全てが解るという訳ではありませんが、

原発という地域の将来を左右する課題に対し、

理解と考えを深めるきっかけにしたいと感じました。





  


Posted by 掛川★増田たかひろ★ at 20:00Comments(0)

2012年09月02日

防災の日


昨日、9月1日は防災の日です。

市内では、各地の自主防で訓練が行われました。

今日は県主催の訓練が磐田や静岡空港などで行われる予定です。


その前日、

参議院議員の片山さつき先生主催の政経セミナーに参加しました。

テーマは「南海トラフ巨大地震対策」です。

今年の3月31日に、

国から南海トラフ巨大地震の津波の想定高等が発表されました。

掛川沿岸では13.7m、御前崎で21m、下田では32m・・・

予想以上の高さに各自治体間では”3.31ショック”とも言われています。

その対策を国でどのようにすべきかをセミナーでディスカッションしたのですが、

パネラーの一人、

高知県黒潮町の大西勝也町長のお話には感銘を受けました。


3.31データでは、

黒潮町に押し寄せる津波は何と34.4mと想定されました。

高知県全体も水に浸かってしまうというデータです。

黒潮町ではこの発表後、防災対策を根本的に見直し、

その対策費も、町全体予算80億円の1/4に当たる20億円を計上、

町民のいのちを守る津波対策をわずか40日で打ち出しました。

通常、34.4mと聞いたら、どれだけの防波壁が必要になるのか、

どれだけ高い避難タワーが必要になるのか、

途方に暮れてしまうのかもしれませんが、

黒潮町の考え出した策は、地下へ避難シェルターを建設する計画です。

地下室に避難所を作り、はしごや階段ではなく、

飛行機の緊急避難でも使われるエア方式の滑り台で避難する方式です。

これなら、どれだけ高い津波が来ても被害を食い止められます。

誰が最後にハッチを占めるかなどの課題もありますし、

事業費もかなり膨大にもなるそうなのですが、

42才の大西町長は

「1人の犠牲者も出さない!」覚悟でやりぬく事を明言しました。

今まで色々な地震防災対策の会議などに出ていますが、

勿論いのちを守るという理想論はどなたも口にしますが、

通常の予算枠を超えたその具体的な対策を聞いたのは

初めてのような気がしました。

セミナーではこの他、参加した自民党各国会議員から

「日本強靭化計画」として毎年20兆円×10年間の200兆円計画も伺いました。

もはや地域レベルでも、話し合いや相談ではなく、

実行・実践が求められています。

国と地方が協力して、結果を出して行かなければなりません。


今日は午前中は地元の会合にお邪魔し、

午後から六ヶ所村を視察に行って来ます。  


Posted by 掛川★増田たかひろ★ at 07:52Comments(0)