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掛川★増田たかひろ★
増田たかひろです。

2012年09月03日

六ヶ所村視察


今日、青森県の六ヶ所村を視察してきました。

昨日の午後、

同僚県議の菊川の宮城先生、袋井の渡瀬先生と共に掛川を出発、

5時間半掛けて青森県の三沢市に一泊.。

今朝から六カ所村にある日本原燃㍿を訪問、

一連の視察をさせていただきました。


740haもの広大な敷地(セントレア空港位です)に、

約3兆円もの巨費を投じた原子力関連の施設が立ち並びます。

隣接する山には風力発電の風車も立ち並んでいます。

到着早々、原燃の担当者に随行いただき、

広大な施設を一つ一つ見学させていただきました。


単に六カ所村と言っても、様々な施設があります。

最たるものは使用済み燃料の再処理工場ですが、

この他にも

・ウラン濃縮工場
・低レベル廃棄物埋設センター
・高レベル放射能廃棄物貯蔵センター
・MOX燃料加工工場

があります。

原発の最大の問題点は、

言うまでもなくとても危険だということと、

核のゴミと言われる廃棄物処理をどうするのかと言うことです。

ここ六カ所村は、その放射性廃棄物処理という

国策の帰趨をになっています。

原発を動かせば、

必然的に使用済み核燃料が発生します。

原発1基当たり年間約20トンとも言われます。

この再処理工場では、

ペレットが詰め込まれた使用済みの燃料の集合体を

先ず、細かくせん断し、硝酸で溶かし、

ウランとプルトニウムと高レベル放射性廃棄物に分離します。

ウランとプルトニウムは再使用のためMOX燃料に生まれ変わるのですが、

問題がこの高レベル放射性廃棄物です。

技術的には、これをガラスの溶液と混ぜて

ガラス固化体というステンレス製に筒にしまい込みます。

それを隣接する冷却施設で30〜50年冷やし、

地下300mに埋設する計画です。

勿論最終処分場先はまだ決まっていませんが

計画と着工から約20年、

ようやくその再処理が実用化を迎えようとしています。

原燃の方いわく

『実用化の準備は整ったので、あとは国の検査と承認待ち』

とのことでした。

予定では来月にもとの事ですが、

今の社会情勢や国の判断により

もう少し向こうに行くと思いますが、

少なからず近い内にという事だと思います。

実用化が始まれば、

最大年間で800トンの使用済み燃料を処分する見込みで、

知事や掛川の松井市長も言う、

浜岡の敷地内に乾式の中間貯蔵施設の建設も不要になります。

国がどう考えるか、

破綻しているとも言われるわが国の原子力政策の指針を

どうするのか、そこが肝心です。


視察を通じて、すごいなと感じる面もありましたが、

将来計画など不透明な点も感じました。

半日かけて現場を見たからと言って

全てが解るという訳ではありませんが、

原発という地域の将来を左右する課題に対し、

理解と考えを深めるきっかけにしたいと感じました。








Posted by 掛川★増田たかひろ★ at 20:00│Comments(0)
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