掛川の未来を考える★増田たかひろ★活動日記

昨日、県議会２月定例会は最終日を迎え、

新年度予算案他提出議案の採決が行われました。

その中で一つだけ、

知事提出の副知事を2名増やして３人体制にする人事案は

反対多数で否決となりました。

私たちの会派、自民改革会議は議長を除く３７名全員が反対しました。

私も、投票用紙に”反対”と書いて投票させていただきました。

結果は賛成３０、反対３７票で、

戦後の県議会では初の人事案件否決となりました。


新聞の1面に載ったり、今朝も何人かの方から質問されたり、

正直、静岡県の前向きな政策の話ではなく

このような話題でお騒がせしてしまうのはどこか申し訳ない気持ちがしています。


新聞報道では伝わっていない部分もありますので、

それに至った経緯などをこの場をお借りして説明させていただきます。


今回の否決は、有体に言えば、

知事にもう少し慎重にお考えいただきたいという気持ちで

いったん白紙に戻して再考いただきたいという意味での行動でした。


副知事の選任に関しては、以前から何度も”ゴタゴタ”がありました。

最初は昨年の4月、私たちの選挙後の任期が始まる直前、

知事を選挙で応援した元県議の方を、すなわち自民会派側が認められないことがわかっている方を、

新しい副知事に推す動きがありました。

県議選の民意に反するという事で、議案は取り下げられました。

そして昨年末の12月、知事ご自身からは”チーム川勝の片腕”と

表向きには称されていた大村前副知事を、

突然解雇、総務省に強引に戻されました。

大村前副知事は、防災や厚生担当副知事として東日本大震災の復興支援や、

児童虐待防止など福祉関係で先頭になって頑張っていた方で、

庁内外の評判もとても高かった方です。

県の方からなどのお話をまとめると、

・議会調整の意味も含めて自民会派側の議員とも親しくしていた

・とある業界団体が来年の知事選に大村さんを担ごうとした動きを察した

という経緯で、言わば大村さんへ不信感を抱き異動されたと言われています。

総務省をはじめ国の役人さんに県のポストをお願いするのは、

国と県の友好的な関係を築き、

予算面での配慮を含んでいることはお分かりいただけるかと思いますが、

通常２月とか１０月位に異動の話はあっても、

年末の強制帰省は異例中の異例で、総務省側からの印象も良いわけもなく、

すでに来年度からの交付税などの予算が心配されています。

その時、身を挺して止めようとしたのが一昨日辞表を出された岩瀬副知事です。


そして今回、改めて２名の増員を画策したのかは、

・その岩瀬副知事をも交代させたかった

・静岡空港の県営化の話があり５月からの新社長に岩瀬さんを配置換えする

・軍事評論家の小川さんをはじめ国の役人さんを何人か要請したがすべて断られた

結果浮上した人事案だったと言われています。

その上、来年の知事選に向け、公務の代理者を増やし、

選挙活動の時間を作るためとの憶測も庁内に流れてしまっていました。


これらの状況下で、議会が始まって以降に突然提出された人事案だった訳です。


当初私たちの会派は、どうして年末の予算編成などの一番行政が大変な時に

１人副知事体制にしておいて、このタイミングで一度に２名増員するのか、

意図を教えていただきたいと求めていましたし、

出来る限り話し合いで解決を図ろうと執行部も模索し続けました。

知事側との交渉や話し合いは新聞報道ではなかったことになっていますが

実は数回行われています。

ですがいずれも知事からは一方的なお話ばかりで

いわば聞く耳をお持ちいただけなかったことが最終的に決定的なことになってしまいました。

私たちの役目は県政をチェックする事ですから今までにもご説明を頂けたら

少なくとも、昨日の議場での私たちの質問に丁寧にお答えいたでけたら、

状況は変わっていたと思います。

正直、選挙のしこりから先輩方には川勝知事に反発している方もいらっしゃいますが、

私たち新人議員にはそこまでのわだかまりはありません。

いがみ合うことなく県の両輪として多難な県行政を推進していきたい、

そう思う議員が多いのですが、

胸襟を開いていただけないまま今回の状況に至ってしまいました。


個人的には、政策的に競っている話ではございませんので

情けなさと申し訳なさがあります。

この話は３０日に臨時議会が予定されるなど継続していきますが、

感情で人事を行うのではなく、本来の行政の在り方を含め、

県のために前向きにお互いの考えを話し合う機会が設けられるよう求めて行きます。



今日は朝から雨模様でしたが、大東のクリーン作戦やけっトラ市、

幼保園と中学校の卒業式などにお邪魔させていただきました。

この後は西郷地区の会合などにお邪魔させていただく予定です。