2012年07月31日
埼玉県の取り組み
7月中旬の6月議会の閉会以降、総務委員会や議員活動の視察が立て込み、
ブログの更新がままならず反省の日々です。
昨日今日と、個人的に埼玉県庁をお邪魔し、エネルギー政策を勉強させていただいてきました。
昨年の東日本大震災以降、エネルギー政策は政治行政的主要課題の一翼を担うこととなりました。
ですが今日、日の目を見たり表立った動きが起きている先進地域の政策は、
実はその前からかなり早い仕掛けがあって今日に至っているものが少なくありません。
豊田市や横浜市、北九州や京都近隣地域の取り組みは有名です。
そんな中、目立ちはしませんが、埼玉県の産学官共同による事業計画は
一見に値すると思い訪ねてきました。
電話でお願いをさせていただいただけなのですが、
環境政策課の若手ご担当の皆さんが本当に丁寧にご対応してくれました。
感謝です。
埼玉の取り組みの特徴は、早稲田大学と緊密な連携の上に行われているという事です。
准教授の小野田弘士先生が中心となって、企業も巻き込んでの未来づくりがそこにはありました。
新幹線が停まる本庄早稲田駅は、この2~3年で見違えるような未来都市が誕生するはずです。
小野田先生は若干35歳ですが、環境工学の世界では知る人ぞ知る方です。
スマートグリッド、次世代モビリティ交通システム、次世代スマートハウス、そしてバイオマス、
全てが”次世代”という街です。
この本庄エリアの他にも、水辺空間と都市空間の共生を目指す越谷レイクタウンの開発も、
エネルギーと親水政策の融合という点では注目されます。
この他にも様々な取り組みがあるのですが、感心したのは行政の”本気度”です。
エネルギーや環境政策は、民間企業ももちろん必死です。
各地区では色々な利権が絡みとん挫するケースもあります。
そんな日本有数の企業も本腰を入れる政策なのですから、
行政関係者だけでは限界があると思います。
いかに民間や大学などの研究機関、若い世代の主導にさせられるか、
そこが肝心だと痛感しました。
埼玉県ではすでに多くの民間人を県職員として実際に登用しています。
研究者にも腰掛のオブザーバー的な助言を求めるのではなく、
街づくりに参画してもらい、権限と責任を与えています。
わが静岡県としても大いに学ぶべきところがあると思ました。
人口9万人の新幹線駅のある本庄市、
掛川の事を考えずにはいられませんでした。
Posted by 掛川★増田たかひろ★ at 21:04│Comments(0)